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こころの詩(うた) いわみざわ

原曲:ビショップ「ホーム・スウィート・ホーム」

雪に埋むる 野辺の路
歩みて進めば 空青し
こぶしの木も つぼみして

花に溢るる 春の野辺
皆出て片づく 雪囲い
梅や桜 咲き誇り
春の盛り 岩見沢
おお 故郷よ
さかえあれ とこしえに

夏の光の 短きに
命の限りを 思わずや
御霊(みたま)迎え 送りして
夏は行きぬ 岩見沢
おお 故郷よ
さかえあれ とこしえに

 

紅(あけ)に染まりし 山々の
美し盛りを 名残にて
遠き春の 訪れを
共に待とう 岩見沢
おお 故郷よ
さかえあれ とこしえに

 

 

日田の児

水清き三隈の流れ 雲白き空映し
春の日は麗らに過ぎて 宵もまたこともなし
想い出にこの目を閉じて 眠りに身をゆだねる
明日また光を浴びて 再び目覚めるまで

緑なす杉の木立に 朝霧白く流れ
色みやび祇園の山車(やま)は 笛の音と町を行く
夏の日は見る間に過ぎて 秋風は空高く
移りゆく季節の中に 変わらぬ街の灯り

萌え上がる紅葉に淡く 秋の日は降り注ぎ
社の祭りはゆかしく 実りの秋(とき)を祝う
古(いにしえ)の天領思い 先哲の声を聞く
目覚めよ! 汝(なんじ)日田の児よ 己の道を歩め

河原には湯煙立ちて 凍えし体浮かべ
一歳(ひととせ)の想い出胸に 明日の幸を願う
木枯らしよさらに冷たく この身に吹き荒べよ
夢より目覚め歩み出す 我もまた日田の児ぞ

 

タイトル:日本レクイエム

伊佐山紫文作詞 白井淳子作曲


 『初め』

  君は今 眠りに落ちて
  大いなる 初めに帰る
  ああ! 君は 初めに帰る

  幼き日 時の熟しに
  身をゆだね ただ走りゆく
  大いなる 時の熟しよ

  ふと聞けば 風のそよぎに
  神わびて その声のする
  そこにいる そこにある君

  我もまた 初めに帰り
  大いなる 眠りに落ちん
  ああ! 我も 初めに帰る
  ああ! 君と 初めに帰る
  大いなる 時の熟しと


 『雲』

  数尽きぬ 想い出は
  心より 溢れ出ぬ

  いざさらば 白き雲
  青空に 消えゆきぬ

  地の底の 同胞(はらから)も
  仰ぎ見よ 白き雲

  我もまた 去りゆく身
  雲送り ただ涙

  数尽きぬ 想い出に
  雲送り 一人佇む


 
 『幸』

  古(いにしえ)の 悲し調べに
  人泣きぬ ただ人泣きぬ

  現世(うつしよ)の 悲しさだめに
  人泣きぬ ただ人泣きぬ

  泣きてあれ 悲しみの子よ
  今日はただ 悲しみの日ぞ

 

  そしてまた この世の幸を
  汲みつつも 在りし日の幸
  忘れじや いつの世までも

 

 

 

伊佐山紫文作詞 山田美由紀作曲

(2014年大阪音楽大学作曲発表会初演 11月26日CD録音)

タイトル 有岡城

稲野川原 空晴れて

水面吹く風 涼やかに

哀れ村重 逃げゆきし

戦の跡も 残らざり

わずか家来を引き連れて

忍んで下る 稲野川

捲土重来 胸に抱き

されど二度とは帰らざり

主の消えし有岡の

丘には虚し 松林

梢を渡る 風の音も

忍び泣きつつ 過ぎゆきぬ

尾根の川原 月清く

ものの影みな 絵のごとし

哀れこの世の 虚しさと

盃あけん 諸共に

盃あけん 諸共に

 

タイトル 永遠の今

切なさは胸にいて

思い出す あの痛み

春風 春風の激しさに

夏の陽は 赤く赤く 照りつけぬ

その肌に

燃え上がる 燃え上がる恋もまた

雪積り 凍る土

やわらかき日の光

春を待つ 

春を待つ ただひたすら

今君と 歩みだす

過ぎし日を抱きしめて

光浴び 前を向き

光浴び 前を向き

今君とここにいて

思い出す あの日々を

春の日 

春の日の のどかさに

若かりし日々は過ぎ

恋の日も 消えゆき

秋の日の

秋の日の淋しさに

晴天に 雪舞いぬ

まぶしきは淡き影

消えゆきぬ 消えゆきぬ

ほろほろと

今歩む

この道は

懐かしき夢にみし

光みつ 夢の道

光みつ 夢の道

君と笑む この今を

永遠と我誓う

永遠に共に行く

 

 

 

 

 

伊佐山紫文作詞 山田美由紀作曲

 (2018年5月20日 京都市北文化会館 創造活動室 大阪音楽大学「大人の会」発表会にて初演)

タイトル:花のうた

「桜」

歌詞:散り乱れ 散りおどり

   夜のながれ そのひとときを

   散り乱れ 散りおどり

   夜のながれ その有様を

   散り乱れ 散りおどり

   見定めよ その花のもと

   散り乱れ 散りおどり

   いさやかに またいさやかに 

「梅」

歌詞:貴人の袖に 花の香りを

   愛しき人の 庭にぞ咲ける

   雪と見まごう 白きその花

   貴人の指に 摘まれし花の

   愛しき人の 姿をおもう

   火とも見まごう 赤きその花

   去り行く君の その残り香を

   愛しき人の その残り香を

   夢と見まごうそのひとときを

   

「桃」

歌詞:命ある ものを助けよ

   苦しき世 憂いの世にて

   苦しみの 瀬に朽ちしもの

   助くべし すべての生を

   イザナギの イザナミと別れ

   黄泉の国 そのさかもとに 在りし桃

   ヨモツイクサを 追い払い 大神となる

   命ある ものを助けよ

   命ある 青草人の 

   苦しみの瀬に 朽ちしもの

   助くべし すべての生を

   助くべし すべての生を

「花」

歌詞:とつくにの庭にある花 この国の 庭にて咲ける

   すべて良し 赤きも白も すべて良し春にも秋も

   とつくにの 庭に在りしが この国の 庭にて咲ける

   すべて良し 赤きも白も すべて良し また桃色も

   とつくにの庭に咲きしが この国の庭にて 落ちる

   すべて良し 生きるも死ぬも

   すべて良し 光も闇も

   すべて良し 光も闇も

 

「フィナーレ 神話」

歌詞:神々の神話が心打つのは

   人の哀れさを 思い出させてくれるから

   神々もまた人であり 喜び悲しみ

   ほんとに愚かなことを 繰り返すから

   神々の神話はただ一度しかない

   この人生の価値を 思い出させてくれるから

   良く生きよう ただ生きよう

   神話は歌う 人生のその歌を

   良く生きよう ただ生きよう

   神話は歌う人生の その歌を

   

 

 

伊佐山紫文作詞 山田美由紀作曲 

(2015年11月11日 大阪音楽大学ミレニアムホール 作曲作品発表会にて初演)

タイトル: 青空

歌詞: 頬を撫でる風に 少年は 未来を 見た

    遥かに 澄みゆく空へと 想いを投げた

    風は やがて吹きすさび 

    少年は 未来を棄てた

    厚く垂れこめた雲は 空を閉ざした

    ある時ふと 少年は 振り返った

    そこには光が満ちて 空が香っていた

    そして思い出した もう少年ではないことを

    澄みゆく青空のもと 男は独り 泣いた

 

伊佐山紫文作詞 山田美由紀作曲 

(2015年11月11日 大阪音楽大学ミレニアムホール 作曲作品発表会にて初演)

タイトル:歌の鳥

歌詞: 花の夜 花弁が一枚

    夜空を舞いながら ある意思を持って

    ある意思を持って 飛ぶ

    花弁は 羽ばたきはじめ

    蝶になり 鳥になり 

    海峡を越えていく

    いくつもの 夜が明け

    いくつもの 朝が来ても

    花弁の鳥は 海原を歌いながら

    飛び続ける

    鳥よ 花弁の鳥よ 歌の鳥よ ああ

    越えて行け 越えて行け

    どこまでも どこまでも どこまでも

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伊佐山紫文作詞 山田美由紀作曲

(2019年5月6日大阪音楽大学「大人の会」コンサート 京都市北文化会館創造活動室にて初演)

タイトル:愛の歌

「あなたへ」

人はなぜ 人を愛す

例えば 風の吹くように

例えば 日の差すように

人はなぜ 人を愛す

私はなぜ あなたを愛す

例えば あの人でなく

例えば そのひとでもなく 

私はなぜ あなたを愛す

私たちはなぜ 愛し合う

たった二人で

この二人きりで

私たちはなぜ 愛し合う

この愛を捧げあう

私たちはなぜ

「おまえへ」

おまえが命として宿ったとき

私たちはどれほどの感謝を捧げただろう

この世界に この世界に

お前が生まれてきたとき

私たちにどれほどの輝きが注がれただろう

この世界から この世界から

お前が生きて ここに在ること

それだけで どれほどの幸せが降り注いでいることか

この私たちに 

この世界と私たちに

 

ふたたび あなたへ

若き日の喜びは去り

あの輝きも消え

小さきものも 育ちゆき

ただ 私たちだけが

ただ 私たちだけが

ただ 私たちだけが ここにいて

秋の陽をを浴び 

ただ 私たちだけが

ただ 私たちだけが 

同じ日の思い出を抱いて

秋の陽を浴びながら ここにいる

ただ 私たちだけが

 

愛の宴

木漏れ日はただ 

木の葉のそよぎとともに

私たちの影を揺らす

そこにある幸せは 音もなく

光もなく

ただ 私たちを 私たちを

満たす

木漏れ日の中

そよ風の中にいて

私たちは 一つになり

宴をうたう

繋いできた

命つなぐ命

それは愛で結ばれ

愛をつなぐ

私たちは 宴をうたう

ただ 愛の歌を

 

 

 

 

    

2020.11.26 Thursday